やぎさんのオリジナル泳法のすすめ

楽に、静かに、できれば速く、還暦すぎてのラクラク健康スイミング (円月泳法、鉤腕泳法、八の字泳法、招き猫泳法、らくらく2ビート背泳、やぎロール、イルカ泳ぎ等)

48. 医療に思う

インフルエンザで休日診療を受けた

インフルエンザの高熱が引き始めた3日目の午後、休日の当番医のA診療所に出かけた。
普段なら治るまで放って、寝倒すのだが、あえて出かけたのだ。

というのは、気管支の痒みがとれず、咳が止まらないからだ。
家族にうつしたくなかったし、もう若くないのだから、感染症も心配だった。

午後3時からの診療で、運よく他の患者がおらず、すぐに診てもらった。
そして、抗生剤を処方してもらってすぐ帰るつもりだった。

ところが、ところがである。担当の医者は、患者のことを全く理解してくれない人であった。
なにしろ、一番困っているというのが咳だと訴えているのに、聴診器も当てなければ、喉も診ない。

身体に触れもしないで、持論をいろいろ講釈し、ながながと1時間以上も時間をとった。
そして、苦痛で行う必要も無いインフルエンザの検査を行った。これは休日加算料金を含めて5千円だ。
あげくの果て、発症から2日以内にしか効かない、しかも、副作用に問題がある抗インフルエンザ薬と咳止め一式を、副作用の説明も一切せずに処方したのだ。

患者はつらいものだ。よくわからないままに帰って、熱がぶり返した頭でつらつら考えてみると、ひどい対応だったと思った。詳しい診療経緯は後述するが、医は算術という話だけでなく、これは、やはり、患者の立場を全く省みないものだったと思う。

結局、1週間以上経過した今も、気管支の痒みや咳は止まっていない。

 

医療や保険制度は、これでよいのか?

休日の当番をやっていただくのは、ありがたい話ではあるが、今の医療制度や保険制度には、何か、根本から間違ったものがあると感じている。

多くの時間を割き、多くの説明をし、高額な検査をしてくれ、多くの薬を処方してくれた。健康保険で高い料金をたくさんまかなってくれて、得をした。などと思う人も、中にはいるのかもしれない。


実際、CTスキャンMRI内視鏡検査等、検査検査をしてもらって、高額な治療を受けて得々としている方を見かけることもある。

しかし、それでよいのであろうか?一体、どれだけ必要な検査や治療をしてもらっているのだろうか?保険金は必要十分に運用されているのか?


健康保険でまかなえるからといって、ずるずると身を任せてよいのだろうか?

私は、以前、勤務先で、看護婦とよくぶつかったものだ。
私にとって、毎年の集団検診は、百害あって一利なしであったからである。
「エックス線の集団検診は発見率が非常に低く、無効である」とWHO(世界保健機関)は中止を勧告しているが、私も、無用な放射線被爆は受けたくなかったのだ。
看護婦は、法律を盾に取り、受診の義務を履行するよう主張するのみであった。

 

年間被爆と一瞬の被爆は意味が違うのだ。
レントゲンはまだましだが、CTスキャンマンモグラフィーに至っては、年間被爆の基準とは、瞬間被爆量としては何億倍も違うのだ。

生体は通常生活のなかで、DNAに損傷が起これば、これに対する修復能力をもつ。しかし、一度に大量な放射線を浴びたらひとたまりもない。検査では、この線量が何億倍も異なるのだ。修復可能な範囲ですむわけは無い。

これらの検査などは、死ぬか生きるかの瀬戸際で必要な、万やむをえない場合だけに限りたいものだ。

健康保険では、広告料をかけて、特に早期発見を謳っているが、子宮頸がんワクチンやマンモグラフィーなどを受ける女性たちは、がんにかかるためにやっているとしか私には見えない。

医療業界の餌食になっているとしか思えないのだ。

がんは、悪性のものでない場合も多い。それに、良いも悪いも、自分の細胞である。
わざわざ、針小棒大に見つけ出す必要は無い。
たとえ何かが見つかったとしても、放っておけば良いではないか。

全く自覚症状も無く、元気だった人が、ある日がん告知され、その日から、手術、抗がん剤投与をされる。抗がん剤は、細胞の悪いも良いも識別できない劇薬だ。

そして、そのうち、疲れ果て、やつれて、激しく苦しみながら、亡くなっていく。

こうして、最先端医学の予言どおりの平均余命で死んでいった友人たちを、私は、これまで何人みたことだろうか。そのたびに、残念というか、怒りのようなものを何度感じたことだろうか。

一方、がんを放っておく人、切除しても抗がん剤を拒否するひともいるが、長らく幸せな生活を送っている人を何人も知っている。私の妻もそのひとりだ。

2008年に行った東大医学部付属病院で行った『 ガンと最後まで闘いますか? 』というアンケート調査がある。私は当然に思えるが、衝撃的な結果と思う方もあるかもしれない。

がん患者の8割が戦うと答えたのに対し、ガン治療関係医師は2割であった。

がん治療の実態を知る人は良くわかっているのだ。

 

地域に根ざした、人道的な医療をのぞみたいとは思うが、いずれにしても、
自分の身体は、自分で管理するしかない。
医療は大切だが、医療から自分を守るのも、自分しかないのだ。

 

こうした考え方は、医療に限らない。何にせよ、自分の頭で判断することが重要なのだ。

そのためには、自分の生活を、自分の手の内に納めておくことが必要である。

与えられた知識や情報、特に、マスコミの情報などには気をつけるべきだ。何ゆえ、そのような情報を流されているのかということには、気を配る必要がある。

しかし、現代において、それは、何と難しいことであるか。

診療の経緯
一応、記録のために、今回の診療について、付け加えておこう。読んでいただく必要は無い。


事前に、看護婦への病状説明、既往症等の問診。血圧、体温測定を行った。
まもなく、医師の前に。
医師は、また、最初から、既往症や疾患についてことこまかく尋ねる。
高尿酸血症、腎臓疾患、甲状腺ホルモン低下症、中性脂肪や悪玉コレステロール値が高いこと、慢性副鼻腔炎、それがいつからであるなどなど。
数十分費やしてから、やっと、今回の経緯について説明。

健康診断で来ているのではないのだ。大事なことから押さえていくのがこの場で必要なことではないのか?

ともあれ、急な38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳 などから、インフルエンザA型と思われること、今困っているのは、咳であること、今後の感染症の予防をしたいことを訴えた。

また、咳に関しては、慢性副鼻腔炎と併せて、できれば漢方の処方がありがたい旨を伝えた。
すると、漢方も薬だから処方はできるが、漢方というものは、個人にあった成分を生薬として調合するのが基本であって、云々と長広舌で講釈した上で、薬だから、副作用もあるのであまり出せない、という。

次に、インフルエンザの型の検査をするという。

やり方の説明を受けた後、柔らかい綿棒のようなものを鼻腔から挿入、喉に到達するまで差し込まれた。
たまらず、くしゃみ、咳、の連発で涙まで出た。ひどい検査だ。

8分後に結果が出て、A型だという。

そんなことは判っている。だから、何だというのだ。

良い抗インフルエンザ薬があるという。でも、発症して2日以内でないと効果がないという。
馬鹿にしているのか?発症してから4日目だということは、さっき言ったではないか。A型が確認できたが、薬はありませんといっているだけではないか。

困っているのは、咳で、感染症への心配だというと、医者は、感染症には、これこれの種類があって、云々、とまた講釈が始まる。
そして、結論としてこれらへの対策はないというのだ。とにかく、インフルエンザを治すことが先決で、それしかないと。
それで、抗インフルエンザ薬はどうしますか?と

こちらにも弱みがある。家族にうつさないようにしたいという大命題がある。それゆえ、もし、それを飲むことにより、少しでも早く治る可能性があり、副作用など問題が無いのであれば、飲みましょうと。

では、5日分処方しますから、帰ってすぐ飲んで、5日で飲みきってください。
咳については、必要だから体が咳を出すのだろうから止めるのではなく、原因をなくすような方法は無いですかと聞くと、
診察もせずに、咳止めしかないと3日処方した。

そして、漢方の小清竜湯については副作用が心配だから3日分にしておきましょう。
3日分だと?冗談じゃない。数週間飲まなければ漢方の効き目など検証もできない。と、ごねても5日しかくれなかった。

そして、清算して処方箋をもらった。

その間、1時間以上である。丁寧に診てもらったのかと思えば、触診も一切なかった。
待合室には2人患者がいたが、長く待たされてつらそうであった。

私は、ようやく薬局に寄ってから帰ったところ、ぞくぞく悪寒がしてきて、また熱がぶり返すこととなった。

何のために行ったのか?

あとで、気になったので、抗インフルエンザ薬について、調べた。
一時期、飛び降り事故で有名になったタミフルであった。
これは、ウィルスを殺す効果はないが、増殖を抑える特効薬で、初期の2日に効果があるということである。
問題は、その副作用だ。
私の腎臓の透過率は半分しかないが、タミフルは、重篤な腎臓疾患を起こす恐れがあると明確に書いてある。

ちなみに、「お薬110番」でも確認してみたが、「遅きに失することと、副作用を考えると普通は出さない」という。
あの医者は、処方に際し、私の体重とクレアチニンの値を聞いたのだから、腎臓の透過率をその場でも確認したのに問題なしとしたのだった。漢方薬の副作用を云々したひとが、これほど大きな問題を無視したのだ。

もちろん、私は、タミフルの服用は1回でやめ、家族がA型発症したときのために、冷蔵庫に取っておくことにした。

医は算術

経費のことを言うのもいやだが、診療費は、しめて10,990円
うち、しなくてもよかった検査代が、休日加算を含めて約5,000円である。

初診料 2,820 +休日加算 2,500
インフルエンザ検査 2,960 +休日加算 2,000

加えて、一緒に行った妻も診療対象となったという話もしておこう。
もともと、妻も咳が止まらないから診てもらうかと事前に話をしていたのだが、窓口で、それはやめることにした。
ところが、看護婦が、待ってくださいと奥に行き、戻ってきて、先生が診るとのことですという。

仕方ないので、診て貰うことに。

妻は偏頭痛があるので、これについては、脳を検査するのが先決とか、とうとうと持論を述べるだけで、やはり、聴診器も持たずに、時間だけとり、咳止めを出しましょうかと聞く?
結局、やみくもに咳を止められても困るので、葛根湯だけ処方してもらって終えた。

妻の診療費だけでも、6,000円であった。
強引に診療したがったわけが、あとになってわかった。二人で休日加算分だけで11,000円とっているのだ。

 

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47. 何と、インフルエンザに

ショックである。

去る、3/17夜から発熱、全身の痛み頭痛。インフルエンザの始まりである。

前回、かかったのが、実に32年前。

もう、私は、インフルエンザに罹らないようになったのだ、と思っていた。

ところがである。

 

これは、一体、なぜなのか?

老人になって、免疫力が落ちただけよ。ということに過ぎないのかもしれない。

 

このところ、変わったことは何かを探してみると、陸でのトレーニングを始めたぐらいしかない。

さては、トレーニングルームでの感染か?

発症した当日は、30分くらいの空中ウォークで異様に疲れて、水泳もやめてしまった。

 

結局、2~3日もだえ苦しんで、平熱に戻ったのは3日前。

ジムに復帰したのは、今日の3/24である。

もっとも、今日は、ゴーグルを忘れて、プール一往復だけ。ちょっと水に漬かっただけだった。

 

聞くところによると、ジム仲間の多くは、インフルエンザなどでは、ジムを休むことはないのだそうだ。

「ひ弱な人は休むらしいですね。私は先日8度以上出ましたけど、休みませんでしたね。」

などという人は珍しくないらしい。

驚くではないか。

高熱は、むしろ、ジムに来て冷ますらしい。

 

何ということか!

ウィルスは蔓延しているのだ。

それはそうだ。街中でもそうなのだから。できるのは人ごみを避ける努力くらいだ。

 

塩素の濃いプールにもちゃんと入って、せっせと消毒もしなければ....という冗談が、冗談でなくなってきたような気もする。

 

でも、ウィルス自体を殺す薬はないのだ。

 

まあ、大変な一週間であった。

 

 

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46. 水泳と身体の故障 その4

レーニングルームでの訓練の成果 

 

 さて、一週間は経った。

もう、一週間、いや、まだ、一週間しか経っていないともいえる。

でも、長い経過報告になる、と、当初予想していたのである。

完治と言うにはまだまだという気もするが、老化は進んでいるのだから、完全な状態というか、若返ったりすることは望むべくもない。

まだ、膝はかくかくしている。

朝起きたときや、ジムを休んで運動しなかったりすると、とくに怪しくはなる。

しかし、前のよいに、膝に、ピキッとした感じの痛みは、ほとんど無い。

それゆえ、水の中だけでなく、陸のトレーニングを行うことが必要であることを、私の膝の痛みの結論として、一応この段階で、膝の記事に、ひと段落つけることにしたい。

今後、変化が生じたときに、また、報告することとする。

 

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45. 水泳と身体の故障 その3

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レーニングルームでの訓練の成果

 

[第5日目] 3/9

空中ウォーキングのEllipticalで、15分。若干ストレッチ。

水泳20分

痛みは無くなった。カクカクするのは、まだあるが、右膝にも、それぐらいはある。

効果覿面。一週間も経たずして、これほどになるとは、思っても見なかった。

1年ほど気になっていたのが、嘘のようだ。

 

[第6日目] 3/10

朝起きたときには、若干膝に違和感も感じていたが、屈伸でおさまる。

ジムへの道で、数十メートル小走りしても、特段の問題もなかった。

水泳のみ40分。2ビート、6ビートとも、特に膝に支障はない。

バタフライのキックでは、少しだけ不安もあったが、問題はなかった。

 

余談だが、プールで、時々ご一緒する方に、傘寿前のとっつぁんがいる。

いつもより長めに入っていたその方に、冷えないようにしてくださいね、と余計なことを言ってしまった。私より泳ぐのは速い。私の歳のころは、もっともっと速かった。

そのとっつぁん曰く、「72年前の今日、俺は隅田川に一晩中漬かっていたんだよ」と。

そう、今日は3月10日だった。

その方は、当時、国民学校一年生だった。「トラックの上に死体が満載されて、その上に兵隊が座っていた。」と付け加えた。

うちに帰ってから小説を読んでいたら、爺さんが3月10日の東京大空襲のはなしを詳細に語る場面が出てきた。偶然とはいえ、改めて考えさせられてしまった。

戦争の悲惨さは、誰もが認めるところだ。

しかし、戦争が起こされるしくみは、別のところにある。悲惨さを考慮する要素は、そこにはない。

各々の人間の持つ欲得。権力や財力を持つ人々の欲得の総体が戦争に駆り立てるのだ。

 

続く 

次の記事を読む 46. 水泳と身体の故障 その4

 

 

44. 水泳と身体の故障 その2

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どうして私の膝は悪くなったのか?


私の水泳は、らくらくスイミングだ。

水の中で、長らく足を弛緩させて泳いでいると、膝関節の間が間延びしてくるはずだ。
そうすると、すり合わせの軟骨の噛みあわせが、滑らかにならない部分も出てくるだろう。
また、いろいろな方向の力が加わると、傷む部分も出てくるかもしれない。

日常の生活で、ほどほどに歩いたり、昇降をすれば、膝の関節のすり合せは滑らかに保たれるのであろうが、私のように、運動は水泳だけ、という場合には、ちょっとした関節の齟齬が回復されなくなる虞れがあるのではないだろうか。

かつて、ジムのマシントレーニングやスタジオプログラムをやっていた頃は、膝の痛みは気にならなかった。

そのうち、水泳がおもしろくなって、スタジオでは、週一回、バレトンをやるくらいに留まり、水泳の時間が長くなった。

その頃から、力を入れたキックで膝に少し痛みを感じるようになった。そして、10ヶ月前くらいからは、水泳だけになり、全くトレーニングルームには行かなくなった。

私は、そのほかに、甲状腺ホルモンの低下があって代謝機能が低下している。老化が早く、筋が攣りやすくもなっていることも、靱帯などへの影響があるかもしれない。


そういうわけであるが、私の左膝の現在の状態は、真っ直ぐにして屈伸する分には、「こきこき」音がして違和感があるものの、深く折りたたみさえしなければ痛みはない。

そこで、荒療治かもしれないが、マシントレーニングをすることにした。

 

陸上での運動開始

[第1日目] 3/5
ジムのマシーンを使って空中ウォーキングをする(Elliptical )。負荷をかけて、秒速一回転くらいで10数分続けた。膝が重く、若干痛くなってきた時点で中断。
その後、ストレッチ。最後に、5分ほどサイクリングの機械でビートの裏打ちを意識した練習。
ここまでで、左足は、安定したよい感覚が得られるようになった。
続いて、水泳を30分ほど行う。
水泳で足を使うと、カクカクした感じがまた出てきた。関節が伸ばされると元にもどるのか。

ともあれ、一日目で、陸上トレーニングの効果があったのは、大きな成果である。

しかし、トレーニングルームは、臭いがきつい。香水その他の臭いがたまらないのが難だ。

もっとも、プールでも、臭いが気になることが、しばしばある。

[第2日目] 3/6
水泳のみ。2km、1時間ほど。キックなしとするか、足を使っても、やわらかく使う。主としてクロール。
膝の痛みが増すということはなかったが、余りよい感じではない。

[第3日目] 3/7
空中ウォーキングEllipticalで、 負荷をかけて、秒速一回転くらいで15分。膝が重くなってきた時点での中断だ。
その後、ストレッチ。腰のひねりと腹筋強化を少し。
左足の感覚が、安定したよい感じである。不安感がない。階段も怖くない。
続いて、水泳を30分ほど行う。
平泳ぎやビートで足を使うと、やはり、カクカクした感じが強くなる。
しかし、路上での歩行には、何の不安もなくなった。小走りもできる。
じっと椅子に座った後は、歩くと内側半月板のあたりに痛みを感じるようになる。

 

[第4日目]3/8

水泳のみ45分。

最初はキック無し。後は、力を入れず、柔らかく波打つキック。

前後に脚の屈伸運動を少し行った。

今日は、膝が痛くなることはなく、ガキガキとした感じもなかった。

しかし、昨日は、狭いところに落ちたものを拾うとき、ちょっと無理な姿勢をして攣りそうになったせいか、背中の筋肉(多分左の下後鋸筋)を傷めたようだ。よく攣るのだ。

ホルモンバランスが悪いためだろう。加齢が早く、筋や関節だけでなく、視覚、聴覚にも支障をきたし始めている。

 まあ、完全な身体を持つ人はいない。平均的な身体というものはない。自身のもった特質と付き合っていくしかない。責任も自分で持つしかないのだ。

 

続く 次の記事を読む 45. 水泳と身体の故障 その3

 

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43. 水泳と身体の故障 その1

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健康のための水泳

健康のための水泳だ。
そう思ってきた。
しかし、身体の故障と無縁ではない。むしろ、密接な関係がある。

そもそも、私が毎日のように水泳を始めたのは、肩の故障が原因であった。
2011年であったか、公園の遊具にぶら下がって肩を痛めたのだ。
頭の中は少年のつもりでぶら下がったのがいけなかった。身体は重く、肩は弱くなっていたのだ。
実は、30年ほど前にも、同じ失敗をしていたのを思い出した。
そのときも、数年ほど治らなかったが、キャッチボールを始めて、ようやく治ったという経緯がある。

今回、また痛めた肩を直すために取り組んだのが、水泳であった。
2012年の春から少しずつ始めて、2年ほどかかって痛みがとれた。

水泳は、無理のない運動で、過重な力が入らないから、筋肉や関節の故障をしないのだ。
とはじめは思っていた。

しかし、実際には故障をする。

クロールなどのリカバリーのしかたによっては、腕や肩の筋や関節を痛めたりする。
そんなことくらいは知ってはいた。それに、そもそも、私の目指すのは「らくらくスイミング」である。
だから、ひどいことにはならないし、力をこめて泳ぐようなことは余りしないことにもしていた。

そんな、私であるが、実は、膝に違和感を感じている。2年半ほど前からだ。
特に、1年ほど前から、クロールで速度を上げると、左膝が少し痛くなるようになった。
だから、キックなしや、右キックだけにすることも多い。

しかし、ここ半年ばかりは、若干速度を上げて泳ごうとしているのは、このブログで紹介しているとおりである。
そして、ここ2ヶ月くらいは大分左膝が痛いことがあり、歩くときにも、少し不安を感じるようにさえなってきた。

詳しく観察してみると、左膝の内側の半月板あたりが特に痛むことがあるようだ。
始終痛いというのではない。曲げ伸ばしは、カクカク音がし、深く曲げにくかったりするだけだ。しかし、少しねじれたり、何かの拍子に痛みを感ずるのだ。

そして、台に乗ったり、早歩きの時など、何とも足元が信頼できない状態になったのである。

医者に見てもらうことも考えた。しかし、おそらく、検査するだけで、この段階では治療法は、安静にするだけということになると思った。
それに、左足を使わずに、水泳をすることには、まったく問題はないし、そもそも、そのようにもしている。
しかし、それでも改善しないのが問題だ。
某社のグルコサミン・コンドロイチン・ケラチナミンの一ヶ月お試しをしてみたが、さしたる変化なし。

そこで、つらつら考えてみたのだが、はっと思い当たったことがある。

これまで、水泳は、健康のための運動として、実に、適していると思っていた。

陸の運動と異なり、筋肉や関節に過度の負荷をかけることなく、無理なく筋力を増強できる。そして、呼吸器や皮膚の鍛錬にもなる。加えて、プールの水の適度の雑菌によって免疫力もつき、風邪も引きにくくなるに違いない。ゆっくり泳げば、肩凝りもなくなるし、お腹もすっきり締まること請け合いだ、と書いてもきた。

それには間違いはないし、それを訂正する気は毛頭ない。

しかし、それだけでいいと考えてきたことに、大きな落とし穴があったのではないかと、今、思うのだ。

昨年、急な停電で、建物の13階の階段を地上まで下りる羽目になった。
そんなこと、以前は、なんでもないことだった。
ところが、その時は、降りてくるのがやっとで、地上に降り立ったときには、膝が笑っていたのだ。

これはどうしたことか?
何としたことか。何と、「らくらくスイミング」で必要な筋力を失っていたのである。
これは私にとって、大きな衝撃であった。

宇宙飛行士は、地上に帰還すると自身の身体が支えられないほど必要な筋力を失う。
私も、言ってみれば、水の中での無重力に慣れすぎていたということでは、似たことをしていたということになるのではないだろうか。

そして、これは、筋力だけの話だろうか?

おそらく、これは、確実に骨にも影響を与えているのではなかったのか?

骨にも、筋肉にも、まともな生活に必要な重力の存在を知らしめてやらねばならないのではないだろうか?
普通の人々は、さまざまな活動をしているのだろうから、何も心配することはないのだろうが、なにしろ、私は、毎日、ジムで水泳をするための往復、約1kmを歩くことしか、ほかに何もしていないのだ。

それゆえ、安静にしても私の膝は治らない。私の膝の場合、安静にするのは、間違いなのだ!

ということで、この考えをもとに、膝の痛みの改善を始めることにした。

以下、次記事へ。 44. 水泳と身体の故障 その2

 

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