やぎさんのオリジナル泳法のすすめ

楽に、静かに、できれば速く、還暦すぎてのラクラク健康スイミング (円月泳法、鉤腕泳法、八の字泳法、招き猫泳法、らくらく2ビート背泳、やぎロール、イルカ泳ぎ等)

38. 楽に、より速く (その1 姿勢)

 このブログは、更新したのち、内容をまとめて次のウェブサイトに掲載している。

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このブログでは、健康のための楽々スイミングを目的として、私が考案したいろいろな楽な泳ぎ方を紹介してきた。

それゆえ、速く泳ぐことは、直接の目的としてはこなかった。

とはいえ、もし、楽に速く泳げるのであれば、そうしてみたいという気持ちはある。

それに、これまで開発してきた泳ぎ方については、私の中では定着し、一段落したとも思う。

そこで、これからは、しばらくのあいだ、もう少し速くするにはどうしたら良いか追求して見たい。

速く泳ぐためにはという記事(31. 「速く泳ぐ方法」と「楽に泳ぐ方法」の相違 その1

)は書いているが、その上で、もう少し、身体全体やその部品をうまく使って、推進力を大きくする方法を考えてみたい。

もちろん、このブログは、「楽に」できることを前提としているが、「楽に」というのは、個々の体力や感性に依存しているので、客観的な指標にはならないが、息が上がるまで泳ぐことはしないつもりだ。

もちろん、うまくいくかはわからないが、興味ある方は、進捗を眺めて笑っていただければと思う。

全く新しい泳ぎを考えるつもりはないので、これまでの泳法を土台にしようと思う。

とりあえず、泳ぎの土台としては、円月泳法を選んで、これを速くするように改造していきたい。

目指すは、姿勢の検討、体幹での推進、必要があればプルの改造、足の活用である。

1.姿勢

まずは、姿勢から検討していこう。

浮かぶ(フローティングの)姿勢は、抵抗が少ないことが基本であるが、その方法はいくつか提示してきた。

それらの姿勢は、誰でもできるものを前提とし、また、われら還暦過ぎの健康スイミングの範疇であるから低速であることを想定していた。

しかし、今後、速く泳ぐとなれば、姿勢の選択肢を他に求めていくことも必要だと思う。

これまでは、水中に沈んで真っ直ぐになることを推奨したが、これは低速域での方法だった。低速では身体を浮かせることが難しいからである。

しかし、高速で泳ぐ場合は、できるならば、身体を水上に出して、推進方向に対する体積や断面積を減らした方が良いことにならないだろうか。あるいは、結果として、そうなった方がいいともいえる。

さらに、常に肺を膨らませておくと、運動量が上がるにつれて呼吸の効率も上げざるを得なくなるので、もう少し自由に深く息ができる方法が望ましい。

そこで、下肢を浮かせるための方法に工夫を追加してみよう。

円月泳法の説明において、最初に触れてもいるが、抜き手のように、頭を水面に持ち上げるのである。

たとえば、地上で、うがいをするときの姿勢だ。脛骨から後ろに反って、肩甲骨の間を狭める感じだ。

水の中では、顔をプール前方に向け、腕は前方に出す。ただし、腹圧は多少かけておく。そうすると、額が水面を切るようになり、肩甲骨の間を狭めることによって背中は沈み、反対に、お尻から下肢が浮いてくる。頭が水上に出ている分だけ、その重みが下肢を浮かせるモーメントとして働くからである。

まずは、この方法での円月泳法を泳いでみることにしよう。

まずは、姿勢に注視し、この段階では、プルはこれまでの円月プルとし、キックについては忘れ、ひらひらとさせておく。ただし、身体が真っ直ぐ進んでいるかどうか、つまり、円月泳法は、キックなしでもブレない泳ぎであるはずだけれど、実際に足先が左右にぶれてはいないかは確認が必要な点だ。

 ところで、最近、右背中のどこかの筋が引き攣って、吸気するときに痛い思いをしている。こんなことは、以前も何回かあった。そもそも、私は甲状腺ホルモンが低下気味で、筋が攣りやすい。新陳代謝も滞り、老化が速いのだ。妙な格好をすると攣るし、炒めものをしてヘラを握っている手が攣る、つり革にぶら下がる手が攣るなど、困ることが多い。

水泳は、激しくないから良いと思うが、速く泳ぎたいと思っても、頑張りたいと思わないのは、こうした体調のせいかも知れない。

もう少し速く泳げるようになるかは、わからない。いつになるかもわからない。

きっと、気の長い目標になるのだろう。でも、何らかの目標を持たないと、毎日の水泳を継続できなくなるのも、私の性分だ。

 

次の記事を読む 39. 楽に、より速く (その2 身体全体をスクリューに)

 

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