やぎさんのオリジナル泳法のすすめ

楽に、静かに、できれば速く、還暦すぎてのラクラク健康スイミング (円月泳法、鉤腕泳法、八の字泳法、招き猫泳法、らくらく2ビート背泳、やぎロール、イルカ泳ぎ等)

07.2 らくらく時間差バタフライ

このブログの内容を、体系的にまとめて、次のウェブサイトで公開している。

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最初に断っておくが、これは、競泳用のバタフライとは異なる。

左右対称ではないのだ。左右に均等には動かすが、線対称ではない。片腕ずつ動かすものである。バタフライの練習の一環としては有用かもしれないが、泳ぎを楽しむために、ラクで楽しい泳法を紹介するものである。

バタフライより、よっぽどラクで、バタフライの感じを残したままに泳ぐもの。スピードはバタフライと変わらないか、それより速いかもしれない。

われわれ還暦スイマーにとっては、とりつきやすいと思う。また、フィットネスクラブのプールで、対抗泳者がいるときは何かとバタフライはしにくいもの。私は、メドレーを泳ぐときには、しばしば、これをバタフライの代用にしている。

この記事は、別途、「08. 究極の、らくらくやぎさんオリジナル泳法 やぎロール」の記事の中で記述している内容であるが、バタフライから派生する泳法として、ここでは、一記事としてとりあげておくことにした。

それでは、早速、泳ぎの説明に入るが、まずは、説明の便宜上、また、練習の段階として、片手バタフライの説明から入っていくことにしよう。

1. 片手バタフライ

片手バタフライは、ご存知とは思うが、例えば、左手は前方に伸ばしたまま、右手だけでストロークを行うというものだ。また、これを交互に行うが、とりあえず、やったことのない方のために、片側だけでの動きを説明しておこう。片手だけでバタフライするだけのことである。

まず、蹴伸びをして、左手は前方に伸ばしたまま、右手で一回掻いて、

(1) リカバーした右手を前方に突きこんで身体を目一杯伸ばしつつ胸を張ってグライドする。

(2) 次に、右手をゆるめて広背筋や大胸筋を使ってプルし、横に払ってリカバリを行う。これは、再度(1)の前方に突き込む動作であり、これは、大きな2拍子で行う。

(3) 下肢は、自然についてくるままでよいのだが、あえて意識するならば、適宜、突き込む時とプルの時の2回、ドルフィンをしなやかに叩く。

これが片手バタフライだ。

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つぎに、これを、左右交互で行って両側でできるようにして欲しい。なお、息継ぎは、プルの時点で最速になったときに顔を横に向けて行う。

さて、それでは、ここから変化させて、片手バタフライから外れていこう。どういうことかというと、腕を前方に突きこんだ時に、もう一方の手にも仕事をさせるのである。

2. 変化形 片手半バタフライ

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右手をリカバーする時に、もう一方の伸ばした左腕の力を緩めると、その左腕はボールを抱えたような半月形になるだろう。そこで、右手を前方に突きこんで体重を前方にかけていく時に、つまり、のめり込んでいく時、または、前方に飛び込んでいく時に、半月の形に緩んだ左腕をプルするのだ。右手が前に突き込まれるので、その反作用で、その左腕のプルはごく自然に行われるはずである。このとき、身体全体は、腹筋も締り軽くエビのように弧を描く。つまり、身体は、左腕のプルに加速されてイルカのように前方に飛び込むような感じになるはずである。

飛び込んだら、グイーっと胸を張るか、または、肺の浮力だけでも浮き上がってくる。要するに、左腕は、時間差で右腕を追いかけるような形なのだが、前方からプルするのではなく、力を抜いて胸の前あたりまでは流してから、一旦止めて、前腕全体でキャッチし、円月泳法のように、腋から腹そして横へと円形に抜ききってリカバリしていく。腕を戻すのに支障があるほど身体は沈んでいないはずだ。そして、最初に戻って、次の右腕のバタフライのプルに入っていく。

この時の左のプルは、沈み込みを滑らかに加速する効果があるはずだ。

要するに、右はバタフライ、左はその間に補助的に胸からのクロールをしているにすぎない。

これって、ドルクロじゃない?という人があるかもしれない。

でも、明確に違う。ドルフィンクロールは、左右同じようにプルするのだけれど、この場合は、リズムに大小があり、片手は補助的なので、いわば、片手半、そこがドルクロと違う点だろう。

3. 時間差バタフライ

さて、これまで右側をバタフライの動きで行ってきたが、今度は、左側でもやろう。片手半バタフライをを交互に行うのが時間差バタフライだ。

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上の続きで左のクロールのリカバリが終わったら、今度は左でバタフライする番である。左腕のバタフライのプルが終わってリカバリしてくるときに、今度は右腕を緩め、そして左腕を前方水面に突き込むときに、右腕も同時に円月形にプルしてリカバリを行う。

そして今度はまた右側の番だ。戻した右腕を続けてプルする。

こうして、交互に続けるのだ。

これを外から見ると、片側を2回ずつストロークをしているように見える。息継ぎは2回目のストロークの時だ。2回目のストロークで、身体が水面に大きく現れ、その勢いでズーンと前方に沈みこんでいく。そんな流れであるが、見方によっては、ドルフィンクロールで片側2回ずつ掻いているように見えるかもしれないが、リズムが違う。

要するに、バタフライをしようとしているのだが、片手が一テンポ遅れ、補助的なストロークになっていること、息継ぎが横で左右交互で行うので、ストロークが時間差で出ているバタフライということだ。それで命名した時間差バタフライだ。

とりあえず、身体の動きのリズムと腕の動きのパターンはこれが基本である。

これだけでも、結構面白いが、私は、ここから、この泳ぎを、もっと楽しく、ラクにしていくために改造していった。それが、次の記事で紹介する「やぎロール」である。

 

【やぎロール】

 

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