やぎさんのオリジナル泳法のすすめ

楽に、静かに、できれば速く、還暦すぎてのラクラク健康スイミング (円月泳法、鉤腕泳法、八の字泳法、招き猫泳法、らくらく2ビート背泳、やぎロール、イルカ泳ぎ等)

29. やぎさんの伸し

 このブログの内容を、体系的にまとめて、次のウェブサイトで公開している。

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古式泳法に「伸し(ノシ)」がある。

古式泳法では、煽り足を多用する。煽り足を横に用いる、すなわち、横を向いて、両足を前後に開く(上の足を前に開く)方法は、「伸し」で使われている。

いわゆる横泳ぎと呼ばれているのは、伸しの一形態のようだ。

伸しには、腕の使い方によって、色々な変化がある。

ここでは、それらを解説するのではなく、それらを参考にして、ここでは、まず、私が泳ぎやすいと思う手足の動作の連携を考えた「やぎさんの伸し」を紹介したい。

便宜上、左のコースロープを見ながら泳いでいるところを想定しよう。横になっているので、この場合、水面に近くあるのは、左手及び左足のほうである。

1. 下肢の動作(煽り足)

「煽り足」は横泳ぎでおなじみとは思うが、古式泳法の「伸し(ノシと読む)」や「抜き手」などで多用されている。既に、記事「20. 古式泳法とのコラボ泳法 ドル抜き手やぎロール」で紹介したが、再掲しよう。煽り足は、次のように3拍子で行う。

(1)両足の膝を曲げて、尻に引きつけ、

(2)前後(上の足が前)に大きく開脚して、

(3)伸ばしながら、閉じる。

脚が、かえる足のように横に開かないように注意すること。そのためには、内股気味にすると良い。

(1)(2)では、水流の抵抗を受けるが、(3)では、大きく進む。

2. 手足の動きと連携

煽り足を理解したら、やぎさんの伸しに移ろう。

横になって蹴伸びしたら、両手を拝むように合わせ、前方(泳ぐ方向)に両手を伸ばす。

(1)上の手(左手)で身体に沿って巻きつけるように肩甲骨を動かして腿までプルを行う。顔が浮きやすいので、息継ぎは、この時に行うのが簡単であろう。すーっと前進したところで、次に、

(2)右腕で真下に向かって深く半円形にプルし、その間に、左腕を水上でリカバーして前方に落とす。次に、

(3)両足首を尻に引きつけ、左足を前にして両足を前後に膝は曲げたまま開き、大きく閉じる。煽り足だ。この動きに合わせて、右腕を腹の方に片手拝みに引きつけて、煽り足と合わせて前方に突き出し、両手を合わせる。

この(1)〜(3)の一連の動作を繰り返す。ゆっくりした三拍子だ。

プルのときは、顔がほぼ水面に出ているが、煽り足で勢いよく進むときには、身体全体が水中に没して沈みこむ方が泳速はあがると思われる。また、次のプルの時に行う息継ぎで浮上しやすくなる。

ただし、横に向いて水中に没している間は、鼻に水が入ってくるので、常時、鼻から息を少しずつ吐いている必要があるだろう。

横泳ぎの系統も、ラクな割に、結構、泳速が速く、25mを煽り足は8回程度、30〜35秒程度で泳いでいる。

しかし、ジムのプールでは、対向泳者がいることが多く、煽り足を使うときは気を遣わねばならない。できれば、コースを占有できるときに試していただいたほうが良いかもしれない。

 

次の記事を読む 30. 片腕シリーズ 片腕伸し(のし、横泳ぎ)

 

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