やぎさんのオリジナル泳法のすすめ

楽に、静かに、できれば速く、還暦すぎてのラクラク健康スイミング (円月泳法、鉤腕泳法、八の字泳法、招き猫泳法、らくらく2ビート背泳、やぎロール、イルカ泳ぎ等)

30. 片腕シリーズ 片腕伸し(のし、横泳ぎ)

この泳ぎは、「やぎさんの伸し」の変化だ。

この記事は、片腕シリーズに属するので、一応別記事としておく。

「やぎさんの伸し」については、前記事として書いたが、再掲しておく。(読んだ方は読み飛ばしていただきたい。)

その上で、片腕だけの泳ぎに移ることにする。その方が、説明をしやすいからである。

1. やぎさんの伸し

これは、古式泳法の「伸し(ノシ)」の変化である。横になって泳ぐもので、その一形態が横泳ぎと呼ばれている。

さて、便宜上、左のコースロープを見ながら泳いでいるところを想定しよう。横になっているので、この場合、水面に近くあるのは、左手及び左足のほうである。

(1) 下肢の動作(煽り足)

「煽り足」は横泳ぎでおなじみとは思うが、古式泳法の「伸し(ノシと読む)」や「抜き手」などで多用されている。既に、記事「20. 古式泳法とのコラボ泳法 ドル抜き手やぎロール」で紹介したが、再掲しよう。煽り足は、次のように3拍子で行う。

(イ)両足の膝を曲げて、尻に引きつけ、

(ロ)前後(上の足が前)に大きく開脚して、

(ハ)伸ばしながら、閉じる。

脚が、かえる足のように横に開かないように注意すること。そのためには、内股気味にすると良い。

(イ)(ロ)では、水流の抵抗を受けるが、(ハ)では、大きく進む。

(2) 手足の動きと連携

煽り足を理解したら、やぎさんの伸しに移ろう。

横になって蹴伸びしたら、両手を拝むように合わせ、前方(泳ぐ方向)に両手を伸ばす。

(ア)上の手(左手)で身体に沿って巻きつけるように肩甲骨を動かして腿までプルを行う。顔が浮きやすいので、息継ぎは、この時に行うのが簡単であろう。すーっと前進したところで、次に、

(イ)右腕で真下に向かって深く半円形にプルし、その間に、左腕を水上でリカバーして前方に落とす。次に、

(ウ)両足首を尻に引きつけ、左足を前にして両足を前後に膝は曲げたまま開き、大きく閉じる。煽り足だ。この動きに合わせて、右腕を腹の方に片手拝みに引きつけて、煽り足と合わせて前方に突き出し、両手を合わせる。

この一連の動作を繰り返す。ゆっくりした三拍子だ。

プルのときは、顔がほぼ水面に出ているが、煽り足で勢いよく進むときには、身体全体が水中に没して沈みこむ方が泳速はあがると思われる。また、次のプルの時に行う息継ぎで浮上しやすくなる。

ただし、横に向いて水中に没している間は、鼻に水が入ってくるので、常時、鼻から息を少しずつ吐いている必要があるだろう。

横泳ぎの系統は、結構、泳速が速く、25mを煽り足は8回程度、30〜35秒程度で泳いでいる。

2. 片腕伸し

これは極めて簡単である。上記した「1.やぎさんの伸し」を基本とし、両腕のいずれかの腕を体側につけて泳ぐだけである。

左を向いて泳いでいることを想定すれば、左腕だけを使う場合と右腕だけをつかう場合があるが、どちらの場合でも、息継ぎは、プルのときに行う。

片腕となるので、三拍子が二拍子となるだけで、他はやぎさんの伸しと変わらない。

ただ、何にせよ、煽り足は、左右の幅をとるため、対抗泳者に気を使う必要がある。また、横を向いているため、後ろやコースロープに十分気が回らないこともある。それゆえ、コースを専有できないときには、片腕バタフライを奨める。片腕バタフライも横を向いてはいるが、幅は殆どとらないし、バランスの調節もしやすいからである。