読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

やぎさんのオリジナル泳法のすすめ

楽に、静かに、できれば速く、還暦すぎてのラクラク健康スイミング (円月泳法、鉤腕泳法、八の字泳法、招き猫泳法、らくらく2ビート背泳、やぎロール、イルカ泳ぎ等)

27. 片腕シリーズ 概論

私自身、広背筋でプルせずに、つい腕に力を入れて泳いだりすると、肩が痛くなることがある。そんなときは、その腕に負担をかけないで泳ぐように工夫をする。

普通は、その腕の力を完全に抜いて身体にまつわりつくようにプルすれば問題ないが、今回は、何らかの都合で完全に片腕が使えない場合、あるいは、半身が使えない場合の泳ぎ方について書いてみたい。

このときは、使えない腕を、前方に伸ばせるか、伸ばせないか、足も動かないかということで、泳ぎが異なってくる場合がある。

1. らくらくクロールでの片腕泳法

通常のクロールでも、らくらくクロールでも、一方の手だけでクロールをすることは可能であり、そうした練習方法もある。しかし、2ビートに合わせて、2回片手でプルを続けるのも結構しんどいものだ。また、プルを一回休むようにすると、バランスをとりにくい。

ここでは、当ブログで紹介してきた「らくらくクロール」シリーズで、比較的ラクに泳げる方法を紹介したい。

それは、らくらくクロールをやぎロールで泳ぐことを想定し、その片側を連続して泳ぐ方法だ。

もちろん、プルする腕が片側だけになるので、その腕が両腕でプルするのに比べて疲れるのはしかたがないことだが、ゆっくり泳げばよいのだ。息継ぎにもゆっくりが良い。決して、あわてないこと。あわてると苦しくなる。

特に、浮き、沈みを充分活用することだ。

つまり、2回プルする間に、一回目は意識的に沈みこむようにし、2回目に肺の浮力で浮き上がってくる勢いで、ラクに顔を出して息継ぎをするのだ。

これを容易にするために、そして、安定した体勢を保つためには、殆ど横を向くほうが良い。何しろ、ロールをしない「やぎロール」にすることになるから、180度ローリングのまま、つまり、真横を向いたままにするのだ。

下方に伏せると、片腕のプルでは姿勢の制御が難しい。それゆえ、真横あるいは、少し天井に向くくらいが良い。使わない腕は、前方に伸ばしても、後方にあっても良いが、後方の場合は、できれば、身体にぴったり付けるほうが良い。前方にあれば、重心を前にもっていくことができるが、後方であれば、下肢が浮きにくくなる。しかし、浮き沈みを利用すれば、下肢の浮きかたは、さほど問題にならなくなる。

特に、キックは、ドルフィンにしてしまった方が良い身体の制御は、左右の足の力加減で調節する。また、片腕だけでなく、同じ側の足が使えない場合、つまり、半身が動きにくいという場合も、上側の足をキックするだけで問題なく泳げる。

さらに加えれば、身体のうねりを利用することだ。しかし、これについての詳細は、「片腕バタフライ」として、別記事として立てることにしよう。

2. らくらく背泳ぎでの片腕泳法

2ビートのらくらく背泳ぎで、動かない片腕を前方に伸ばしたまま行うのは、結構、難しい。ただし、肩関節が柔軟であり、腕が前方に楽に伸ばせる人にとっては可能であろう。しかし、おそらく、動かない腕ならば、それを前方に伸ばすこと自体難しいであろうし、また、私のように肩関節の可動域が狭い者にとっては、腕は後方に下ろしてしまったほうが簡単だ。できれば、抵抗を少なくするために、体側に付けておきたい。

基本的に、片手でも、2ビートらくらく背泳ぎで泳ぐのに何の支障もない。ただし、動かない側へのローリングが小さく、下肢が沈みがちになるから、若干、キックを大きくし、プルの最後の押さえをちゃんと行うようにして欲しい。つまり、腕相撲のようにプルの腕を腰まで倒した後、大腿の横でプールの底めがけて軽く押さえる、または、スナップするのだ。そうすると、動かないほうにも確実にロールするので、腕のリカバーが落ち着いてできるようになる。

もし、2ビートらくらく背泳ぎでは苦しいという人は、記事「24.2ビートのらくらく背泳ぎ もっとラクにする煽り足」で紹介した「煽り足」を使うと楽である。ただし、煽るように足の動きを大きくすると、返すローリングをしっかり行う必要が増すので、手のスナップが重要になる。この場合、煽り足は、片側だけ一回で1ストロークである。

また、もっと楽にする方法もある。

それは、煽り足でプルし、リカバーするときに、かえる足を挟むことだ。

(半身でのらくらく背泳ぎ)

また、片腕だけでなく、同じ側の足が使えない場合は、片足キックとなるので、これは、ちょっと注意が必要だ。

普通、プルとキックは対角で行うが、この場合は、半身が動かない想定なので、プルの足と同じ側を蹴ることになる。そして、この体勢でローリングしなければならない。

そうするためには、キックの方向は内股より、真っ直ぐに打つほうがよいかもしれない。その方向は個人の状況に鑑みていろいろ試して欲しい。手首のスナップは意識して行うこと。

こうすることによって、片側の手足で、らくらく背泳ぎが安定して泳げるだろう。なにごとも、あわてないでゆっくりやること。

また、慣れれば、キックなしでも、片腕だけで泳ぐこともできるようになる。

3. らくらく平泳ぎでの片腕泳法

らくらく平泳ぎで片手を使って泳ぐ場合、左右のバランスを保つことに留意すればよい。

まず、動かない片腕のほうであるが、これは、肘を曲げて手の平を水面と平行にし、顔の前方に保つか、前方に伸ばす。しかし、前方に伸ばしにくい事情も多いであろうから、その場合は、体側に付ける。要は、水流の抵抗になりにくいようにする。

さて、もう一方の動く手だけで、平泳ぎのプルをするわけであるが、体勢の左右の均衡をとるためには、普通にプルはできない。

そこで、プルの腕は、もっと真ん中に位置づける必要がある。つまり、蹴伸びで伸ばした腕の力を一旦抜いたとき、肘がゆるんで前腕が目の前に横になって近づいてくるが、その手首あたりを、顔の正面あたりに位置づける。

そして、手の平の角度を下向きに傾けてプルを行う。つまり、顔や上体を上げやすくするために、下になでるように水を押し付ける(揚力を利用する)のである。プルは、基本的に肩甲骨を下げるように、広背筋等を使う。両腕の時よりは、少し大きくプルすることになるだろうから、胸を通過したら、蹴りと共に、片手で拝ぐようにし、前方に突いて伸ばす。

あるいは、掻き方は上記のやり方でなく、もっと水中深く弧を描いても良い。これは、いろいろ試して、自分に合った掻き方を探せばよいだろう。

また、片腕だけでなく、同じ側の足が使えない場合は、少し厳しい。つまり、この平泳ぎは、推力をかえる足によって得ており、片手では、上体を息継ぎのために持ち上げるくらいのものだからである。

したがって、片足のかえる足でも訓練すれば泳げるが、そこまで無理しなくても、「片腕バタフライ」や「らくらく背泳ぎ」で泳いだほうが良いと思われる。

なお、前方に伸ばす手は、伸ばしきった瞬間は、手の平を水底に向け、手の甲で水を上に押すと良い。これは、下肢を浮かすと同時に、キャッチとして

プルしやすくなる

 

4. 片腕バタフライ

バタフライについては、そもそも、片手バタフライという練習がある。これは、記事「07.2 らくらく時間差バタフライ」の中で説明したので、これを参照していただきたい。

片手バタフライでは、使用しない片手は、前方に伸ばしきるのであるが、腕が動かないことを前提とすれば、体側に付けることになる。

こうなると、もはや、片手バタフライとは異なるので、これから説明する泳ぎ方を、とりあえず、

片腕バタフライ

と呼んでおこう。

単に片手バタフライの片手を体側につけれだけでも充分泳げはするのだが、推奨したいのは、身体の姿勢を真横にすることだ。

これは、実は、上記1のクロールの項の最後で、別記事として詳しく紹介するものと全く同じになる。説明が長くなる虞があるので、ここでは詳細を割愛するが、ご自分でやってみれば、すぐにできるはずだ。

その場合、浮き沈み、うねりを意識し、自分の個性に合った、泳ぎやすく効果的な姿勢やプルの方法を確立していただきたい。

これは、基本的に片手バタフライの変化形に過ぎないので、楽であるし速い。ただし、横を向いていると鼻に水が入るので、いつも鼻から少し息を出している必要があるだろう。

5. その他の泳ぎ方

四泳法の範疇に入らない泳ぎ方については、おいおい、個別に記事を立てて紹介することにしたい。