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やぎさんのオリジナル泳法のすすめ

楽に、静かに、できれば速く、還暦すぎてのラクラク健康スイミング (円月泳法、鉤腕泳法、八の字泳法、招き猫泳法、らくらく2ビート背泳、やぎロール、イルカ泳ぎ等)

25. らくらくバタフライ 

まだ、私にとってバタフライは、それほどラクな泳ぎではない。もっとも、他の泳ぎでは、ほとんど力を込めていないので、それらと比べるからかもしれないが、でも、第1の理由は、まだ修行が足りないのだろう。そして、第2の理由は、やはり、私の肩間接の稼動範囲の狭さに起因するようだ。

私の場合、水に真っ直ぐ浮かんで腕を前に伸ばしたとき、腕が水面と平行にならず、30度くらい下方に落ちてしまう。それを持ち上げて無理に平行にすれば、大きく胸を張ってしまう。だから、何を泳ぐにしろ前方に対する抵抗が大きい。まあ、そんなハンディがあっても、何とか、まったりした、力まない泳ぎを工夫するように努力している。

いつまで経っても、らくに長距離を泳げるようにはなりそうもないので、これまでの成果を、この辺で、記録として一旦整理しておくことにする。

一応、「らくらくシリーズ」に合わせて「らくらくバタフライ」として、3種類の泳ぎかたを追加しておこう。

とにかく、バタフライは、イルカみたいで、とても、爽快感がある。少しくらい疲れても、やったことのない人は、一度は挑戦したいであろう。

しかし、「らくらく」の範囲である。25mを30秒くらいで、ゆっくり泳げればよいというものにすぎない。

0.総論

バタフライの苦手な人の泳ぎでは、最初は良くても、だんだん、顔が上がらなくなり、また、胸から落ちて大きな抵抗になっていく泳ぎを、よく見かける。

これは、上体が上がりにくかったり、息継ぎが遅くなって、胸から落ちるようになり、その結果、水を縫う動きが阻害されてしまうのが原因だと思われる。

そのためには、息継ぎがラクであること、早めに息つぎができること、充分高い位置エネルギーを確保して、重力を利用してこれを前方への推力に変えていくことが大事だと思う。

これを確保するためには、このらくらくバタフライでは、つぎの3項目を重視している。

(1)水を縫うように、確実に前方に頭から飛び込むこと

(2)肺の浮力で浮上して水の上にラクに飛び出すために、ある程度しっかり胸を沈ませること

(3)腕や手の平の角度で、スカルやプルにおいて揚力を活用し、腹筋と広背筋を使って、余裕を持って、上体を水上に押し上げること

プルだけで水上に飛び出るのは余りに疲れる。深みから浮力を利用してブリをつけなければ、われら還暦スイマーにとって、やっていけそうもない。

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1.らくらくバタフライ 潜水3キック泳法

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この泳法は、チャックさんのグライドバタフライの変形である。最初は、チャックさんのバタフライを目指したのだが、結局、私の肩関節の柔軟性では、そのとおりは無理であった。最も重要な点であるところの、腕を水面と水平にしたグライドができないからである。そこで、私なりの泳ぎに改造させていただくこととした。肩関節が柔らかい人 は、チャックさんのサイトをごらん頂いて、グライドバタフライそのものを目指していただきたい。

ともあれ、肩間接の可動域の限界の差異は、しかたがないことなので、私の場合は、その1で示した方法で代用している。

すなわち、私は、前方にグライドするとき、伸ばす腕の、肘だけ落とし、手の平だけ頭の前に水平に揃えている。曲げた腕に抵抗を受けるのはやむを得ない。身体を真っ直ぐにすることが大事だ。その分、目一杯リラックスしてグライドすることにした。およそ、水面から30cmほどの深さで潜行する。沈まなければ、勢いよく浮き上がることもできないから、深めに潜行するのだ。

減速してきたら、やおら、顔を上げる。身体は真っ直ぐ伸ばしたままだが、上体は水面に向かって浮上しはじめる。そのとき、(腕を前に水平に伸ばせる人は一旦腕の力を抜くと、)肘が軽く曲がっているが、水平に伸びたその前腕や手の甲に水流を感じるはずだ。そこで、腹筋を締め、広背筋を使って、そのまま、両腕をほぼ平行に、下向きに弧を描いてプルする。真下を過ぎたらすぐ左右に分けて横に腕を抜き、力を抜いて、手の平を下にして、すばやく前方に水面すれすれに前方に落とす。

このプルは、ハの字のストロークだが、実際は水を深く抉る円弧を描いており、揚力も得ている。

リリースで腕を横に抜く前(少なくとも意識的には)に、息継ぎを済ませませてしまう。できれば下を向いて。

そして、すばやく腕を振り戻すことによって、障害物を越えるように前方に滑り込む

重要なので、ここでも繰り返すが、プルは身体と直角になった時点で、左右に開いて、横に弧を描いてリリースをすること。これにより、前方への飛び込みに間に合い、推力が確保できる。

プルで、横に弧を描くときは、揚力を得るように、抵抗を確かめながら、あわてずにゆっくり行う。広背筋に力を込め、腹も締めるのは、プルを始めて真下までの間だ。あとは、全てリラックスして行いたい。

キックも、プル時に1つ打つ。キックは、前方に飛び込む瞬間(第1キック)と、潜り込んで水平潜行に入る前に打つ(第2キック)。第1キックは無意識に打たれるはずだが、第2キックは、前進させるために、意識的に打つ。そして、プル時のキックは、第3キックとなる。都合3つも打つのである。

3つも打ったら、疲れるのではないかと思われる向きもあるだろうが、私は、この第3キックを打つことによって、非常に、ラクになった。

ようやく、曲がりなりにも、バタフライにも「らくらく」をつけた所以である。

 

2.らくらくバタフライ  なでプル泳法

上記の「潜水3キック泳法」は、普通でないと敬遠される方には、普通のバタフライで、少しラクになる、ゆったりして泳ぐ方法を紹介しよう。

一連の動き

最初に壁を蹴って、前方にドボンとイルカみたいに飛び込んだところを想定して説明を始めよう。もちろん、息は吸っているはずだが、できれば、肋骨は上げているほうが良い。浮力が大きく違うからだ。

両腕は、真っ直ぐ前に伸ばせる人は、両腕の間に頭を挟み、目線はプール底に落ちている。私は、真っ直ぐ伸ばせないので、肘だけ落とし、手の平だけ頭の前に揃えている。身体を真っ直ぐに保ち、ラクな姿勢をとるためには抵抗は受けてもやむを得ない。とにかく、ラクに前後に身体を伸ばして水面に並行に滑っていこう。

さて、減速してきたら、胸を張るように顔を上げて、身体(腰)は反らないように真っ直ぐ伸ばしたまま、ゆっくり肩をすくめて両腕を伸ばす。これは、アウトスカルである。このとき、外側を向いた両手の甲のなす角度は平行ではなく、直角とする。手の平を水底に対して45度くらいに保つということだ。これは、上体を浮かすためである。ゆっくりがよい

バンザイするくらいまで開いたら、今度は全身を緩める。すると、身体は丸まり、両膝は緩み、そして、両腕は内向きになって目の前に引きつけられてくるはずだ。このときの手の平も、水底に対して45度を保っておこう。

両手がハの字に近づいたら、今度はプルだ。しかし、大腿の方に抜くのではない。

両腕を楽にし、腋を開いて、腹筋を締め、広背筋を使って肩甲骨を下げ、腕は斜め後ろに左右に大きく開いて水上に抜く。このとき、手の甲を自分で見えるような角度にしておき、実際に見ること。

キックは、私は、アウトスカルのときに行っている。自然に打ってしまうのだ。

この一連のゆっくりしたプルで、上体が楽に水面に上がってくる。ここからはリカバーに移るのだが、できるだけ素早く行う

両手を抜く前に、(できるだけ肋骨は上げたまま)一気に息を吐いて(といっても半分ほどになるが)、頭を少しもたげて水面を見ながら、素早く息継ぎをする。(口が水面に出ない場合は、素早く、喉を真っ直ぐにして正面を見て行う。)息継ぎが終わり次第、前方に飛び込むために、直ちに、頭を垂れる

身体と直角に真横に抜いた腕は、肩を楽にして、手の平を水面に向け、水面すれすれに、弧を描いて前方に回して入水させる。このときは、肩甲骨を回そうと思わないこと。却って、肩がすくんでしまう。この動きは、水面に浮かんだ棒切れを飛び越えて前方に飛び込む意識をもつことだ。それゆえ、頭は下げて、腕は素早く前に振らなければならない。この時、同時に、もうひとつキックが自然に打たれる。

一体、普通のS字のバタフライとどこが違うのか?

ひとつは、プルの軌跡をゆっくり長く取ることだ。これによって、力の配分や上体の位置をゆっくり調整することができる。もうひとつは、手の平の水底に対する角度である。常に45度を保とうとするのだ。水をなでるように押し下げることによって、上体を浮かせることができ、息継ぎがラクになる。だから、「なでプル泳法」だ。スピードは少し落ちるが、われら還暦スイマーには十分だ。息がラクにできることと、形を安定させることが一番なのだ。

これは、ゆっくりとやるのが特徴だ。ゆっくりでも、見た目には、結構豪快に見えるはずだ。

 

3.らくらくバタフライ 跳び箱泳法

上記の「なでなで泳法」では、スカルを多用したが、ついでに、もうひとつ、スカルをしないやりかたも紹介しておく。

最初は同じである。大きく息を吸って、前方にドボンとイルカみたいに飛び込んだところから説明を始めよう。もちろん、肋骨は上げているほうが良い。浮力が大きく違う。

両腕を真っ直ぐ前に伸ばせる人は、両腕の間に頭を挟み、目線はプール底に落とす。私は、例によって、腕を真っ直ぐ伸ばせないので、肘だけ落とし、手の平だけ頭の前に揃えている。とにかく、ラクに前後に身体を伸ばして水面に並行に滑っていこう。

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(1)プル

減速してきたら、胸を張るように顔を上げて、身体は反らないように真っ直ぐ伸ばしたまま、プルに入る。動きは、両手の力を一旦抜いて、手の平だけ招き猫にし、やおら、腕を、跳び箱に手を突いて飛び出す気持ちで、下向きに両腕を平行にしたまま弧を描いて腹筋を締め広背筋でプルする。真下を過ぎたらすぐ左右に分けて横に腕を抜き、手の平を下にして、すばやく前方に水面すれすれに前方に落とす。腹筋を締め広背筋でプルすると、背中が丸くなるはずだ。

この泳法も、早く顔が上がる。そして、その1と同様、腕を抜く前(少なくとも意識的には)息継ぎをすませてしまう。力を抜いて、すばやく腕を振り戻すことによって、障害物を越えるように前方に跳び込む。このプルは上から見るとやはりハの字だが、実際は水を深く抉る円弧を描いており、揚力も使っている。

繰り返すが、プルは身体と直角になった時点で、横に弧を描いてリリースをすること。これにより、飛び込みに間に合うだけのリカバリと推力を確保する。横に弧を描くときは、揚力を得るように、抵抗を確かめながら、あわてずにゆっくり行う。力を込め、腹も締めるのは、プルを始めて真下までの間だ。あとは、全てリラックスして行う。

(2)キック

キックは、したがって、プルを始めた瞬間と、飛び込む瞬間の2回だが、これらは無意識に打たれるはずだ。

(3)タイミング

跳び込んだら、柔らかく水を縫って頭をもたげる。胸を張るように顔を上げて、最初に戻ってプルを行う。

最初は、ゆっくり、少し深いくらい潜って浮き上がってこよう。なれてきたら、前へ前へと伸びれば良い

 

4.あとがき

以上の3つの泳ぎは、どれにしても、ラクはラクだが、私自身は、50m以上は余り泳ぐ気がしないというのが本音のところだ。しかし、いずれ距離を伸ばして行きたいとは思っている。ひとえに、まだ、私の修練が足りない。

どれだけ力を使うか、どのような形でプルするかについては、速度や、かっこ良さ、距離などに依る。目的と手段を、それぞれの方の個性に合わせて選んでほしい。

 この泳ぎでのテンポやスピードは、25mを壁を蹴らずに、9ストローク、30秒くらいである。潜水3キックでは、グライドが長いので、5ストロークくらいである。

もちろん、もっと、緩急をつけることもできる。しかし、速くすれば、やはり、それだけ息が切れる。もっとゆっくりという場合には、深くしなければならないし、あまり、間隔が長くなっても、やはり息が続かなくなることもある。

チャックさんは、バタフライで2kmも泳がれるそうであるが、まだまだ、とうてい、その域には達せそうもない。