やぎさんのオリジナル泳法のすすめ

楽に、静かに、できれば速く、還暦すぎてのラクラク健康スイミング (円月泳法、鉤腕泳法、八の字泳法、招き猫泳法、らくらく2ビート背泳、やぎロール、イルカ泳ぎ等)

04. らくらくクロール その2 クワガタ泳法、 基本原則のまとめ

くわがた泳法

円月泳法に続き、もうひとつ、クロールの泳法をごく簡単に紹介しておこう。

この泳ぎは殆ど水没し、リカバーする腕だけが水面すれすれに現れてはすぐ水没するという静かな泳ぎだ。

TIswim と大きく違うのは、さめのポーズをとらずにすぐリカバーした腕を水没させ、クワガタのあごのように両手を相対させて水中を前傾して長く滑っていくというものだ。クワガタの形は、のこぎりクワガタのように曲げても良いし、みやまクワガタのように単純に相対させてもよい。前記事で触れたように、手の甲の向きなどは、身体のバランスがとりやすいような形にすればよい。イメージとしては、自分の両手を毛抜きのような形に構え、棒状にまっすぐになった身体が水中を滑っていく感じである。

足は鋭く2ビートで、キックが終われば、すぐさま泳いでいるイカの足のようにぴったり足を常にすぼめている。また、キックの強さは、ロールの速度に関係するが、打たなくても構わない。この泳法は、円月泳法もそうだが、キックをまったく打たなくても何の問題もない。

プルは、直線的で腿まで下ろすのだが、肩甲骨を下ろす意識だ。どの泳ぎでもそうだが、フック状の腕には力は入れない。肩甲骨から指先までは軽く固定したままだ。このフックがどのように動くかは、単に肩甲骨の動きでコントロールする。これによって、大きな力が出るし、疲労しないのだ。

プルは、一気に下ろして、すみやかにリカバーする。

したがって、この泳ぎでは、4拍子で泳ぐことをイメージすれば、1でプル、2でリカバー、3、4でグライドといったところだ。グライドは減速した時点やローリングでプールの底を向いた時点で行えばよいので、そのピッチは全く自分の自由なコントロールで好きにすればよいが、あまり長く取ると呼吸が苦しくなるだろう。わたしは、25mを壁を蹴らずに、12ストロークほどで泳いでいる。

前記事で論じたが、前方への腕の突きを重要とする考えであるが、これは反作用としてのプルを無意識に強化する効果がある。空手の突きのようなものだが、空手では、逆に、引きのほうを重視する。引くことによって突きに力が入るのだ。ともあれ、反作用である。

突いている間は、サメのポーズとして空中に残すことになるが、この泳ぎを追及するのであれば、TIの泳法を極めたほうがよいだろう。私にとってこの動きは疲れるので、クワガタ泳法でとどめることが多い。しっかり泳ぐ場合は、実は、フックの形はあまり伸びてはいないかもしれないが、肩甲骨を意識しながら突いてはいる。だが、ここでは突きに力点は置かないでおきたい。

 

クロールにおける基本原則のまとめ

1.抵抗をなくすこと

できるだけ、身体を丸太のように、まっすぐに保つ。重心を前に持って行くこと。そのためには、腕をできるだけ前に伸ばし、両腕が前にある時間を多く取ること、肋骨を高く上げて肩や内蔵を前に出すことである。

しかし、水流に対して抵抗のない身体はない。だから、あえて、できる抵抗は、バランスをとることに利用すればよいし、あえて作る抵抗には上述したように、それなりの意味がある。

2.疲れることをしない

疲れる非効率なバタ足ならば、これはやらない。その代わり、下肢が浮くように、原則1で記した方法で、重心を前に持っていく努力をすること。また、必要に応じて、下肢が浮くように前に伸ばした上肢の水流に対する抵抗を利用してその反作用で下肢を浮かすこと。

プルについては、フック状の腕を動かそうと思うのではなく、肩甲骨を目いっぱい回すことで、腕は付いてくるに任せる。

3.重力を利用する

リカバーした腕を前方斜め前下方に突き込む瞬間に、するどくしなやかにキックして、一気にローリングする。これにより、身体全体を使ったうねりで前進させることができる。また、突き込む動作を勢いをつければ、反作用としてもう一方の腕が「掻く」という意識をなくさせ、その回転を軽快にすることができる。